自民・茂木幹事長「説明責任を」どの口が? 自身にも燻る香典疑惑は堀井学氏とウリ二つ

公開日: 更新日:

名前入り衆院手帳も地元有権者に配布

 また、同時期に茂木氏は地元有権者に衆院手帳や線香を無償で配ったとして公選法違反の疑いが指摘された。しかし、国会で追及された茂木氏は「政党支部の活動として使った」「配った物に私の名前は入っていない」などと弁明。あくまで自民党の政治活動の一環で配布したと訴え、「候補者の氏名を表示し、または氏名を類推されるような方法で寄付をしてはならない」と定めた公選法に違反しないと言い張ったのだ。

 日刊ゲンダイは当時、茂木事務所が作成したとされる「手帳配布先リスト」のコピーを入手。それをもとに選挙区を歩き、複数の有権者から「茂木さんからの頂き物だと思っています」といった証言を得た。その上、茂木氏の初当選時から知る男性は「当初は配った手帳の最後のページに『茂木敏充』のハンコが押されてあった」と明かしたのだ。

 名前入りの手帳の配布をやめたのは、違法性を認識していた証拠ではないか。いずれの疑惑も法的には時効を迎えているとはいえ、政治責任は残る。上から目線の「しっかり説明責任をはたしてもらいたい」なんて言えた義理か。その言葉は、そっくり茂木氏本人に跳ね返ってくる。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事【詳しく知る】は必読。茂木氏が国会で香典疑惑を追及された様子が詳しく書かれている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 5

    菊乃井・村田吉弘さんが日本食の高級化に苦言…「予約が取れない店がもてはやされるのはおかしい」

  1. 6

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

  2. 7

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  3. 8

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  4. 9

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  5. 10

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」