自民裏金議員は収支報告書の「訂正」も悪質だった…NPOの詳細調査で判明した“タチ悪”議員の名前

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 安倍派を中心とした自民党派閥パーティーを巡る裏金事件。悪質な裏金処理をしていた議員らはその訂正も悪質だった。

 NPO法人「情報公開クリアリングハウス」が、2018年からの5年間に裏金化していたことが判明している国会議員(元職含む)99人について収支報告書の訂正内容を調べたところ(ウェブ公表がないなど確認できない人を除く)、手練手管が見え隠れする訂正や「こんなのあり?」という訂正が散見されたという。22日詳細なリポートを公表した。

 収入については、多くの議員が裏金分全額を派閥からの寄付として追加計上している。しかし一部で、議員個人からの寄付や借入金として記載していたもの、パーティー券収入としていたものを減額して派閥寄付に振り替える訂正を行っていた。これらは「不記載」とは言えず、明らかな「虚偽記載」である。

 また、記載済みの個人寄付やパー券収入に裏金を合算した上で、派閥寄付として訂正するパターンもあった。この合算処理からは、個人の手元に残す資金(裏金)と報告書に記載する表の金を意図的に分けていたことがわかり、恣意性が高いという。

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