歌舞伎町「メン地下」ライブに潜入…目の当たりにした“推しとの時間”をめぐる狂騒と運命

公開日: 更新日:

 女子たちは、メン地下の何に惹きつけられるのか──。

 男性地下アイドルグループ、通称「メン地下」を巡るトラブルが増加している。警視庁が発表したメン地下に関わる保護者からの相談件数は、2022年では約40件だったのに対して、23年は約100件と倍増。家庭の金品の持ち出しやパパ活といったトラブルがあるという。

 現場では何が行われているのか、日刊ゲンダイ記者はメン地下のライブに潜入した。

 向かったのは、新宿・歌舞伎町(東京)の地上8階建てのビル。上層階は高級クラブがメイン、中層は飲食店、その下のまさに“地下”と言える場所にライブハウスはあった。

「ナイフでえぐって、えぐって、僕の心を~」

 扉を開けるなり、5人のアイドルが披露する爆音のバラードと強烈な照明に気おされる。少し大きめのコンビニほどのサイズのフロアに18人の女性客の姿が。どの客もフリルやレース、リボンなどがついた、いわゆる“ぴえん系”なファッション。20歳前後といった女子ばかりだ。ペンライトを肩辺りの高さで回しながらコールと呼ばれる掛け声を上げ、アイドルから目線をもらい「きゃー!」と隣の友達に抱きついて倒れそうになる女性もいるほどの熱狂ぶりだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    不二家、コージーコーナーも苦戦…街からケーキ屋が減っているワケ

  2. 2

    兵庫県知事選で公選法違反疑惑…雲隠れのPR会社女性社長は今何を?斎藤元彦氏まさかの再選から2カ月

  3. 3

    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる

  4. 4

    北陸新幹線の大阪延伸は大混乱の極み…京都の仏教会も「千年の愚行」と一喝

  5. 5

    裏金3500万円で職員略式起訴、「都議会自民党」解散で自民は都議選“死屍累々”…ほくそ笑む小池・石丸・玉木

  1. 6

    「東京女子医大のプーチン」資金還流の手口とカネへの異様な執着心…元理事長宅に4億円の現金と金塊を保管

  2. 7

    大阪万博“引き抜き人事”に労組が抗議書提出の異常事態…府職員からは「通常業務さえままらない」の悲鳴

  3. 8

    急増する大手黒字企業リストラのシビアな背景…2024年「早期・希望退職」1万人超え、前年比3倍に

  4. 9

    物価高や人手不足だけじゃない! 飲食店の「コロナ禍倒産」が過去最多…“時間差”で猛威を振るう背景

  5. 10

    「ユーグレナ」が上場以降初の希望退職者募集 …“原点回帰”で赤字体質を克服できるか

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 2

    レジェンド落合博満氏が《とても不安の残る1年目》とバッサリ…実際問題どれくらいやれるのか?

  3. 3

    フジテレビは株主総会に戦々恐々…宿敵ホリエモンら“くせ者”が日枝久氏ら経営陣に退陣要求も?

  4. 4

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  5. 5

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  1. 6

    「Snow Man=めめ以外は演技下手」定着のリスク…旧ジャニのマルチ売りに見えてきた限界

  2. 7

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  3. 8

    菊間千乃弁護士、堂々の「情報7days」出演にフジテレビへの忠誠心を感じたとする声が続々

  4. 9

    大谷の「お荷物」にならないか…間もなく第一子誕生&二刀流再開のところに“同郷の後輩”

  5. 10

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事