サンエル 辻橋英延社長(1)企業のDX化支援とIT人材の育成に取り組む

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 サンエルは、三重県を基盤にシステム開発などを行うIT企業だ。

 地方では、デジタル活用があまり進んでいない中小企業は少なくない。それらの企業の悩みに寄り添い、企画から設計・デザイン・開発・運用までをワンストップで行う伴走型支援を強みに持つ。

 東京から故郷に戻って起業した辻橋が、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化支援事業を進める上で痛感したのは、地方におけるIT人材不足だった。

 昨年7月には、エンジニア確保のためにベトナムに開発拠点を設けた。

 2018年、プログラミング教室「サンエルキッズラボ」を開いたのも、長い目でIT人材の育成に取り組む必要があると感じたからだ。

 こうして、デジタル変革支援の副産物として立ち上がった教育事業であったのだが、辻橋にはもともと、教育への深い思いがあった。

 高校時代の辻橋は不登校気味で、進級が危ぶまれたほどだった。辻橋自身は級長を務めたり、応援団に所属したりして、友達も多いほうだったのだが、授業を受けるのが苦手だった。

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