中核にいるのは中国企業 世界を牽引するゲーム業界の凄まじい熱気
国際情勢が戦争や気候変動、新型コロナウイルスなどで混沌としていてもゲーム業界は元気だ。通勤電車では多くの老若男女がスマホでゲームをしていて驚く。
世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ2023」(幕張メッセ=9月21~24日)が閉幕した。世界が混沌とする中、44の国・地域から過去最多となる787の企業・団体が出展(国内出展社数は381)したから凄まじい。
その中核は中国企業。米調査会社センサータワーが9月半ばに発表したモバイルゲームのパブリッシャー別の8月世界売上高ランキングで、中国の騰訊控股(テンセント)の人気オンラインゲーム「王者栄耀(オナー・オブ・キングス)」が2億3800万ドルと首位。
2位も同社のバトルロイヤルゲーム「PUBG MOBILE」で1億4000万ドル。3位は上海米哈游網絡科技のスペースファンタジーRPG「崩壊:スターレイル」、4位は網易(ネットイース)の武侠「逆水寒」と中国勢が上位を独占した。
ランキングは米アップルとグーグルのアプリ配信サービスを通じて配信されたモバイルゲームの売上高を基に順位付けした。同社のデータによると8月のモバイルゲームの世界売上高は65億9000万ドルで、うち米国の売上高は約19億ドル(シェア28.5%)とトップ、次に中国(同20%)、日本(同17.1%)と続いた。