芳野友子連合会長がどれだけ「(自公国連立は)あり得ない」と否定しても信用されないワケ
「連合としてはあり得ない」。支援している野党・国民民主党の自公政権への連立入りについて、14日の会見でこう断言した「日本労働組合総連合会」(連合)の芳野友子会長(57)。だが、永田町では今もなお、この発言に懐疑的な見方を示す野党議員は少なくない。
最大の理由は、岸田文雄首相(66)が今回の改造人事で、国民民主党の副代表を務めた経験のある矢田稚子元参院議員(57)を首相補佐官に抜てきしたことだ。
矢田氏は産業別労働組合(産別)の一つ、電機連合の組織内候補として2016年の参院選で初当選したものの、昨年の参院選で落選。現在は出身のパナソニックに復帰している。今は国民民主党の党籍はないとはいえ、野党出身者を首相補佐官に起用するのは異例だ。
そんな矢田氏が「自公国」連立に向けた布石とみられているのは、矢田氏と芳野氏が近しい関係にあるためだ。
元日本テレビ政治部次長兼解説委員で、政治ジャーナリストの青山和弘氏(55)は2022年5月25日付の「デイリー新潮」で、自民党に“急接近”する芳野氏に対して連合内部から不満の声が出ている状況を詳述。その記事の中には、こんなくだりが出てくる。