LIVENT 三上力央社長(1)業界の非常識を持ち込んで成功した
「100人いれば100通りのお葬式」をコンセプトに、首都圏の約800の斎場で葬儀事業を展開しているLIVENT。LIVENTには、ライフタイムイベント、生涯におけるイベントで感動とか喜びをつくろうという意味があるそうだ。「花葬儀」というブランド名で、専属プランナーとフラワーデザイナーによるデザイン性あふれるオーダーメード葬を提案している、社員40人ほどの会社である。
葬儀といえばコロナで打撃を受けた業界の一つだ。感染拡大防止の名のもと、規模の縮小や会葬の中止が相次いだ。LIVENTはどうだったのか。社長の三上力央は、こう言う。
「コロナ禍の最中は最大で前年比49%減でした。50%減なら補助金など受けられたんですけどね。それでも葬儀業界ではマシな方だったんじゃないでしょうか。うちは花がありますから。料理やお返し物の予算を花に回すお客さまが多かったので、ずいぶん救われました」
コロナ禍後は一転、過去最高を更新し続けている。新型コロナが2類相当から5類に変わり、葬儀や参列者の数が増えたからというだけではない。コロナ禍で身につけた新たな取り組みやメンバーのスキルが生かされていると三上は言う。
■関連記事
-
語り部の経営者たち スコッチグレイン 廣川雅一社長(3)「返品在庫の山」で倉庫の床が抜けそうに…当時のデパート特有の商習慣
-
語り部の経営者たち スコッチグレイン 廣川雅一社長(2)JUNやDCブランドのOEMで軌道に乗るも高品質の自社製品を模索
-
語り部の経営者たち スコッチグレイン 廣川雅一社長(1)靴底を接着剤で貼り付けるのではなく縫い付ける“一生もの”を低価格で提供
-
クルマは乗らなきゃ語れない スズキ初のバッテリーEVが初上陸!トヨタと共同開発&電池BYDのインド産eビターラが本当にスゴいワケ
-
人生100年時代の歩き方 馬券レス、現金レスで楽しめる! JRA「UMACA」徹底ガイド…“ポイ活”もできて一石二鳥かも?