老人ホームの「内幕」を再生請負人が教える 需要が多いのになぜ赤字経営ばかりなのか?
HAPPY LEAF 藤井円社長
老人ホームの経営と聞いてどんなイメージを浮かべるだろうか。今や日本は人口の4分の1が65歳以上。75歳以上も7人に1人いる。これだけ高齢者が多いのだから、さぞかし老人ホームの経営者はウハウハかと思いきや、実は赤字経営が多いという。なぜか。
「まずは老人ホームの数が多いということ。私がこの仕事を始めた10年ほど前、飲食店や不動産会社など福祉とは全く関係ない企業が、老人ホームは儲かるからと次々参入したのです。しかし門外漢がいきなり経営してもうまくいくはずがありません。そのため赤字の老人ホームがどんどん増えていったのです」
こう話すのは、福祉施設や医療法人専門の再生コンサルティングを担う藤井円さん。現在大阪を中心に活動しており、いわばナニワの老人ホーム再生請負人だ。