「晴海フラッグ」は陸の孤島でも人気沸騰…日銀YCC修正は“転売ヤー”にどう影響するのか
東京五輪の選手村として利用された板状のマンションと、新たに建設中のタワマンからなる大規模集合住宅「晴海フラッグ」。2棟あるタワマン「HARUMI FLAG SKY DUO」の一つ「SUN VILLAGE」に立つタワー棟(50階、733戸)が、最高倍率266倍となる過熱人気ぶり。
晴海フラッグは銀座まで3.1キロと都心から至近にあるものの、最寄駅から最短で徒歩16分という陸の孤島ぶりがネックとされていた。しかし、新橋、虎ノ門、将来的には銀座、東京に向かう予定のBRTの開通、充実した商業施設、そしてなにより、不動産価格が高騰する中、周辺相場から大きく乖離した割安な価格が最大の魅力となっている。
2690戸からなる板状棟では、転売目的の投資家などによる複数住戸への申し込みが目立った。そのため、タワマン棟の申し込みは一般世帯に配慮して、申し込みは1名義2戸までなど優遇倍率、戸数制限を設ける措置を取ったが、板状棟の住戸はすでに転売に出されている。
「大手不動産サイトには、板状の8戸がすでに売り出されていますが、販売価格の2倍ほどの値づけがされています。さすがに指値が入るでしょうが、今の相場を維持している限りかなりの売却益が見込めるはずです」(都内不動産会社関係者)