レバレッジ型のETFに再び注目が 2倍程度なら長期保有で高リターンも可能
日経平均株価が33年ぶりの高値を更新する中、レバレッジ型のETFが再び注目を集めている。レバレッジ型ETFは、日経平均株価などの動きに対して、2倍などの変動をする商品だ。
たとえば2倍型の商品の場合、日経平均株価が10%上昇すると、ETFの価格は20%上昇する。より高いリターンが狙えるわけだ。
しかし、長期投資には向かないとの指摘がある。日経平均株価が10%下がるとETFは20%下落するため、価格が回復しにくくなってしまう。よって、レバレッジ型は短期で上昇を狙うのがよいといわれてきた。
ところが最近では、違った見方も出ている。レバレッジが2倍程度であれば、長期保有で高いリターンを狙うことも可能だという。
実際に見てみよう。「楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型ETF」は日経平均株価の変動率の2倍に連動するように設計されている。これを日経平均株価に連動するETF(1倍型)の値動きと比較すると、どうなるか。年初からの上昇率を比較すると、2倍型は約48%の上昇であるのに対し、1倍型は約22%にとどまる。では、コロナショック前の2020年1月からの比較ではどうか。