銀やダイヤモンドは長期投資の対象になるの? 注目すべきは「買値と売値」の差だ
ゴールドが史上最高値を更新した一方で、出遅れているプラチナについては前回書きました。今回は銀(シルバー)とダイヤモンドについて解説します。
銀には無国籍通貨という認識がされていないので、長期保有では銀よりゴールドがおすすめです。一方でダイヤモンドは通貨としての価値があるものがあります。
まず銀について解説します。
(1)宝飾品としての価値(多少の希少性・美しさ)
(2)工業原料としての価値
希少性はなく、腐食しやすく、換金できるところも限られています。銀価格はゴールドより2桁も安いです。しかも買う時の価格と売る時の価格差が大きいので投資には向きません。
地球上の銀の量は多いものの市場が小さいため、投機資金が入り急騰や急落することがあります。有名な事件では1979年からハント兄弟による銀買い占めにより、価格は5倍以上に急騰し、暴落し元に戻ったことがあります。
銀は現在、100キロで約1200万円なので有事の時に現物を持って移動するのは非現実的です。そもそも保管も大変なので、長期の投資対象になりにくいです。