一般投資家も見逃せない株主総会に“異変あり”…村上ファンド創業メンバー「物言う株主」を直撃
■6月末は集中日
6月最終週は年に1度開かれる定時株主総会が集中する。3月期決算の企業が多いためだ。
たいていの大企業は議決権行使対策をしているため、少数株主提案が株主総会で議決される例は稀有。それでも「物言う株主」(アクティビスト)の提案を受け取締役が事前に解任されるエレベーター大手・フジテックのような事例もある。
株主提案は総会8週間前に送らなければならないと会社法で定められている。1カ月前になり、さまざまな株主提案に各社の経営陣も意見表明を出してきている状況だ。
コーポレートガバナンス(企業統治)という考えやルールも年々浸透し、会社と株主の関係には変化が起きている。一般投資家にとっても、企業の経営を動かしうる株主提案は見逃せなくなってきていると言える。