人気沸騰のチャットGPT 恩恵を受ける半導体株の本命は?
米オープンAI社(非上場)が開発した対話型の人工知能(AI)「チャットGPT」が世界的なブームになっている。
ユーザーが入力した質問に対し、まるで人間のように自然な対話形式でAIが答えるチャットサービス。昨年11月に公開されてから、回答精度の高さが話題になり、利用者が急増している。
チャットGPTのアクティブユーザー数が1億人に到達するのに要した時間は、わずか2カ月。TikTokとインスタグラムがそれぞれ9カ月と30カ月だったから、いかに人気沸騰かがわかる。
対話型AIが脚光を浴びる中で、株式市場では半導体株に関心が集まっているが、注目されるのは次の2社だ。
①AI半導体の世界シェア8割を握り、AIの「学習」プロセスを担う画像演算処理装置(GPU)最大手の「エヌビディア」、②同じくAI用サーバー向けGPUや「推論」プロセスで使われる中央演算処理装置(CPU)大手の「アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)」である。
データ処理能力や演算スピードに優れるAI向け高性能の半導体を製造できる企業が「本命銘柄」というわけで、すでに2社の株は動意を見せている。昨年末から4月18日までの値上がり率を調べると、フィラデルフィア半導体株指数は21.5%だが、本命銘柄のエヌビディアは89.3%、AMDは38.6%に達している。