体内から老廃物を排出してくれる画期的な湿布薬 仕掛けたのはユニーク学習塾の経営者
関口静さん(リエイジ代表)
貼るだけで体がポカポカし、体内から老廃物を排出してくれる画期的な温湿布が、いまベトナムで大人気だ。その名も「トーンヌール」。材料は火山灰の泥で、トウキ・ショウガ・セイロンニッケイなど7種の漢方生薬を混ぜ込んである。それらの有効成分が肌から吸収されることで、そうした効果を発揮するのだ。特に女性の不妊症に効果があり、ほかに不眠症やダイエット、免疫力向上などにも役立つという。
それが日本にも上陸。先日、東京ビッグサイトで行われた「からだケアEXPO」に出展していたので記者も試してみたが、貼ると背中一面がカッカと燃えるように熱い。しかし湿布自体はひんやりと冷たい。湿布に含まれる生薬の燃焼効果が、そう感じさせているのだ。
「カレーを食べると口の中が燃えるように熱くなるのと同じです。この湿布も皮膚の温度は37度以上になりません。漢方成分は体内に浸透し、内臓や手足の先まで温めてくれます。施術した後は、すっきりと体が軽くなると言われます」
こう話すのは、トーンヌールを開発したリエイジ(東京・港区)の関口静社長。施術してもらったのは30分ほどだが、額にじんわり汗をかくほど全身が温まった。施術後はサウナに入った後のようにさっぱりとした気分に。これは今まで味わったことのない使用感で、普通の温湿布やお灸とはまったく異なる。
このトーンヌールは、関口社長がベトナムで体験した泥温浴をヒントに商品化し、2018年9月から現地で販売したもの。日本ではコロナの影響もあり、なかなか広まらなかったが、「昨年くらいから美容サロンや鍼灸院を中心に取扱店舗が増えています。年商も前年比2.5倍に拡大しました」。