有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

「ヤマトHD」はEC配送の強化で増収も…外部委託費が膨らんで減益に

公開日: 更新日:

 ヤマトホールディングス(HD)は2023年3月期(通期)決算(国際会計基準)を下方修正した。売上高にあたる営業収益は前期比0.9%増の1兆8090億円。従来予想を260億円下回る。営業利益は同21.0%減の610億円。140億円減額した。純利益は同19.6%減の450億円になる見通し。税負担が減り従来予想を据え置いた。

 取扱荷物は前期比2.4%増の19億3540万個を予想。宅配便荷物の増加ペースが鈍り、従来予想より540万個減る。単価は702円を見込む。単価は下がり、同4円減だ。

 16年3月期にはじめた「ネコポス」が牽引する。重さ1キロ以下の小型荷物で、利用者にとって便利なのは自宅ポストで受け取れることだ。「ネコポス」の個数は前期比7.5%増の4億1400万個を見込んでいる。

 20年に「EAZYクルー」と呼ぶ仕組みを導入し、EC関連の商品の配送を外部ドライバーに委託。減益はEC配送に関わる外部委託費が膨らんだことが響いた。委託費は3564億円と、前期比8.6%増。EC配送の委託費は同82%増の469億円の見込みだ。リテール部門の営業利益は310億円を想定。同30.3%減と大幅にダウンする。

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