栗田工業×月島機械「安全で安い水」を守る水処理大手を比較
日本の水は安全で安い──。そんな時代は終わりかもしれません。安全面はそれほど問題ないでしょうが、料金は値上がり傾向を見せています。電気代や食品などが高騰しているなか、水は例外というわけにはいきません。2021年は埼玉県川口市や神奈川県横浜市、昨年は北海道旭川市などで値上げされています。
今回は、われわれの生活に欠かせない水に関わる「栗田工業」と「月島機械」の社員待遇を比較してみます。
栗田工業は東京都中野区に本社を置く総合水処理の最大手。半導体や液晶の製造に欠かせない超純水装置をはじめ、水処理薬品に強みを持っています。ホテルやレストランなど業務用の浄水器や家庭用の簡易浄水器なども手掛けます。
月島機械は東京都中央区に本社があります。機械メーカーで、上下水処理などの水環境事業、化学向けなどの産業プラント・機械が2本柱です。海外への納入実績も豊富で、モロッコの海水法排煙脱硫設備や中国(仏山市)の下水汚泥乾燥機なども手掛けています。
業績はどうでしょうか。2022年3月期(連結)で比較してみます。売上高は栗田工業が2882億円、月島機械が930億円。営業利益は357億円と57億円、純利益は185億円と82億円です。