「侍ロス」経済直撃で厳しい値上げの日常再び…WBC14年ぶり世界一で“宴のあと”の冷え込み懸念
14年ぶりに世界一を奪還し、幕を閉じたWBC。この2週間、侍ジャパンの奮闘に列島は熱狂に包まれ、お祭り騒ぎ。関西大の宮本勝浩名誉教授の試算によると、優勝による国内の経済効果は約596億円。前回大会と比較すると、「大谷効果」などで約253億も増加し、実に倍近くに上る。
しかし、濃密な時間の後に待っているのは喪失感だ。優勝に貢献した岡本和真(巨人)は「今年が始まり、このメンバーで野球をする期間の方が長くて濃い時間を過ごしたので、すごく寂しい気持ちがあります」と“侍ロス”の心境を漏らしていた。
市場は早速、“夢”から覚めている。MVPを獲得した大谷翔平(エンゼルス)にちなんで、連想買いされた金属製品の「大谷工業」の株価は暴落。22日の終値は、前営業日比1490円安の7260円だった。大谷が先発予定だった準々決勝イタリア戦当日の16日に1万6050円の年初来高値をつけてから、6割近くも下げた。