株価大幅下落の今がチャンス!家計を助ける3月確定株主優待「食品・外食」など33銘柄
米金融機関の経営破綻で株式市場は混乱している。今週は日本市場の下落幅も大きく、日経平均は2万8000円台をあっさりと割り込んだ。「いつになったら株価は戻るのか……」との嘆きが聞かれる一方、「株主優待を狙うには大チャンス」との声も出てきた。
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50代のサラリーマン投資家はちょっとうれしそうだ。
「狙っていた株主優待があったのですが、株価が高すぎて二の足を踏んでいたんです。ところが、市場全体が落ち込んだことで、買いたかった銘柄も値下がりしました。ラッキーでした」
KDDIの株主優待は単元株(多くの銘柄は100株)の保有で、グルメ品が選べるカタログギフト(3000円相当)がもらえる。
先週後半、KDDIの株価は4100円台で推移していたが、今週前半は米株の暴落を受け、同社株も下落。一時、4000円台を割り込んだ。
「手数料を別にして、40万円以下で100株を購入することができました。何とか予算内で収まりました。よかったです」(前出のサラリーマン)
■約800社が実施
上場企業の約4割(約1500社弱)が株主優待を設けている。なかでも3月は実施企業が最も多く約800社。全体の半数以上が3月に集中している。
こうなると、どの銘柄を選べばお得か分かりにくい。株の専門家に聞いてみた。
「物価高のいま、家計を助ける意味でも食べ物系の株主優待がいいかもしれません。探すといろいろあるんですよ。お米もいっぱいあります」(株式評論家の倉多慎之助氏)
茨城県水戸市に本社を置くホリイフードサービスは、北関東を中心に居酒屋やレストランチェーンを経営する。株主優待は「おこめギフト券4枚」(1760円相当)だ。株価は503円(14日終値、以下同)なので最低投資金額(100株購入)は5万300円(手数料などは含まず)となる。株主優待の利回りは約3.5%。
今年1月の消費者物価指数は4.2%上昇(生鮮食品を除く)だった。この株主優待をゲットするだけで物価上昇分をかなり補える計算だ。
DM三井製糖HDは上白糖など自社製品の詰め合わせ(3000円相当)、おつまみで知られるなとりは「チータラ」などのセット(2500円相当)が送られてくる。
家計応援では前出の50代サラリーマンが狙ったカタログギフトもうれしい。伊藤忠食品や沖縄セルラー電話、マンションン企画開発のエスリード(大阪市)は3000円相当のカタログギフトから選べる。