習近平主席が3期目突入…強まる中国の覇権主義に日米欧は“中逃印向”経済へまっしぐら
先週10日、中国で国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が開催され、習近平国家主席の3選が決まりました。予想されたこととはいえ、3期目入りは異例です。
覇権主義的な色合いはますます強くなり、ビジネス面から考えても一層やっかいな存在になりかねません。商習慣や知財戦略が一人の判断で、一夜にして覆される……そんなリスクを中国ビジネスに感じる経営者は少なくありません。
米中対立やウクライナ戦争によって、日欧米は中国へのスタンスを変化させています。極端な言い方をすれば中国依存からの脱却、中国の必要性を感じなくなっています。
■インドはGDP世界3位も視野の経済大国に
そこで急浮上してきたのがインド。その存在感は高まるばかりです。2022年の国内総生産(GDP)は旧宗主国の英国を抜き、世界5位の経済大国にのし上がりました。日本の約8割の水準に成長しているのです。
23年のGDP成長率を見ても、中国が全人代で5%前後を掲げたのに対し、インドは7%近くに達するとの読みも出てきました。