グローバル株は少ない銘柄からでもOK 個人投資家は登山と同じで自分のペースを
グローバル株(日本を含む世界の株式)の基本は「長期×分散投資」です。余裕資金を4%ずつ、25銘柄程度まで投資することをおすすめしています。100万円なら1銘柄4万円ずつ。1銘柄あたりの投資額を一定にすると、計算がラクになり、ポートフォリオ全体の管理がしやすいです。
そして、25銘柄すべてをグローバル株にするのは、国際分散投資の見地から控えるべきでしょう。世界の機関投資家たちがベンチマークにしているMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数でも、米国株+カナダ株で全体の70%ほどを占めています。欧州株は25%、日本株は6%程度です。
こうした実態を踏まえると、グローバル株と米国株は5:5または4:6くらいの割合で投資するのがいいでしょう。25銘柄に投資するならグローバル株が10~13銘柄、米国株が12~15銘柄、気になる日本株があるなら、そこに1~2銘柄入れるイメージです。
日本株は100株から買うことになりますが、グローバル株も米国株も1株から買えます。私がおすすめしているオランダのエアバス(EADSY)は1株32ドルほど(2月3日現在)、ドイツのミュンヘン再保険(MURGY)は1株36ドルほど(同)。投資額4万円なら9~10株ほど買えます。