トヨタ豊田章男社長の退任に「では何をしたい?」の波紋…「ウーブン・シティ」推進役か
官界通(以下=官) トヨタ自動車の豊田章男社長(66)が1月26日、社長を辞めて会長に退くと発表したが、霞が関の官僚は「唐突な印象だ」と驚いていた。
政界通(同=政) 永田町の政治家も同様だ。「社長よりもやりがいがあることはない」という様子だったのに、何か事情があったのか?
財界通(同=財) いや、実は経済界も同じで、「社長を14年近くやってきて、疲れたのかな?」とか「辞めて何をしたいのだろう?」と波紋が広がった。
政 何をしたいかって、財界活動か? 章男氏の父・章一郎氏、元社長の奥田碩氏と、トヨタは経団連会長を2人出している。3人目を目指すのか?
官 経団連事務局には「豊田章男会長待望論」が強いようじゃないか。
財 そうだが、私の見方は違う。財界活動といっても、政府にしてほしい政策を働きかけるロビーイングだけで、力を入れた提言だって都合のいいところを「つまみ食い」される程度。豊田氏は前々から「むなしい」という意味のことを言っていた。