志村暢彦
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志村暢彦スカイキャピタルグループ代表

1974年、神奈川県生まれ。信金中央金庫、ニッセイアセットマネジメント、ニッセイ・シュローダーズ・アセットマネジメント(ロンドン)などを経て、2013年スカイキャピタルグループ設立。「Newsモーニングサテライト」(テレビ東京系)、「おはようマーケット」(ラジオNIKKEI)など多数出演。近著に「世界の富裕層がお金を増やしている方法」(ダイヤモンド社)。

投資は「天、地、人」の3つの視点で! 目を向けるべきはアメリカ経済

公開日: 更新日:

 世界をつくっているのは「天」「地」「人」の3つだという考え方があります。私は投資の世界でも、この視点が大切だと思っています。

「天」は、マクロ経済、世界の経済の動向を意味します。メディアに出てくる経済専門家のみなさんは、往々にしてこの部分を強調する傾向があります。

「地」は、個別企業(ミクロ)の事情です。企業から発信されるIR情報は、株式投資のウェブメディア「みんかぶ」「株探」「Yahoo!ファイナンス」などのネット情報から得られます。

「人」は、投資家による投資の実態。天(マクロ)と地(ミクロ)を踏まえて、それぞれの個人投資家がどう行動するかです。

 個人投資家向けの書籍では、「天」「地」「人」のうち、「人」がどう動くかにフォーカスする傾向があります。そこが、類書との一番の差別化ポイントだからでしょうか。「人」の要素はもちろん大事なのですが、まずは「天」と「地」を客観的に把握する姿勢が欠かせないと私は思っているのです。

 天(マクロ)は、個別銘柄以外の要素です。経済情勢の変化や株式市場全体の動向により、業績や株価が変わることを意味します。たとえば、2012年12月に始まったアベノミクスによる金融緩和により、日経平均株価はV字回復を果たし、ほとんどの銘柄で業績も株価も上昇しました。逆に2020年には、コロナ禍のあおりを受けてほとんどの銘柄で業績も株価も一時、下がりました。マクロ的な要因は、いろいろとありますが、目を向けるべきは、世界経済の要石(キーストーン)である米国経済の動向です。

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