一戸建ては新築でも仲介手数料がかかることがある! ローコスト住宅は特に注意を
一戸建て編(4)
仲介手数料がかかるのは中古住宅だけ──そう思い込んでいる人が多いだろうが、一戸建て住宅の場合、新築の建売住宅でも手数料がかかることがあるので要注意だ。
仲介手数料とは、そもそもどういう仕組みなのか、ご存じだろうか。
通常の中古住宅は、売り主である個人が仲介会社に販売を依頼するので、仲介扱いとなって、仲介手数料がかかる。
一方、新築住宅でも分譲マンションは分譲会社が直接販売する直販か、分譲会社の関連会社などが販売する販売代理が普通。直販はもちろん仲介手数料不要だし、販売代理も、分譲会社から販売手数料が出ているので、買い主が別途手数料を負担する必要はない。
ただし、新築でも一戸建ての建売住宅には例外がある。
新築でも、大手住宅メーカーや大手不動産会社が手がける物件は、マンションと同様に直販や販売代理が中心なので、手数料がかからない。
しかし、規模の小さな工務店の場合、規模が小さいために営業担当者を置く余裕がなく、仲介会社に依頼することになる。また、低価格が売り物のローコスト住宅メーカー(パワービルダー)は経費削減のために販売部門を持たずに、仲介会社を通して販売するケースが多い。これらの物件を買おうとすると購入代金のほかに仲介手数料の負担が出てくるのだ。