伸び盛りの富裕層が円安になる以前から「ドル建て」で資産を保有している理由
先ごろ、米ラスベガスで世界最大規模のテクノロジー見本市が開催されました。日本からもソニーとホンダがタッグを組んだ自動走行の電気自動車が出品されましたが、中身はというと英クアルコム(QCOM)の半導体など、海外ブランドの部品を使っていて、日本製だけでは事足りません。
そして、10年後、20年後の再生医療で話題のクリスパー・キャス9の技術や食糧問題、国際紛争の解決などは海外企業が担い手となるわけです。コロナワクチンだって政府は方向性を示しただけでモデルナなどの海外企業が作りました。
このように世界に目を向け、社会の課題を解決しているとか、イノベーションをもたらしている企業に目を向け、そこに“投資”をすることはとても勉強になるし楽しいことですよね。
それに円安・ユーロ安・ドル高が進むにつれて、資産としてどれだけ持つべきかという議論を見聞きする機会も増えてきました。ドル高になる以前から、伸び盛りの富裕層は、基本的に円だけでなく多くのドル建てで資産を保有しています。それは円安とインフレが続いたら、円で持っている資産の価値は目減りする一方だから。