岸田首相のアベ語録を並べ立てた年頭所感 国内インフレ加速に庶民こそ「覚悟」の1年になる
新年早々「覚悟」の安売りには辟易だ。
岸田首相は4日の年頭記者会見で、「本年も覚悟を持って『先送りできない問題』への挑戦を続ける。特に日本経済の長年の課題に終止符を打ち、新しい好循環の基盤を起動し、異次元の少子化対策に挑戦する年にしたい」などと、今年もアベ語録を多用して意気込んだ。
だがしかし、この1年4カ月でハッキリしたのは、延命につながる政策実現しか岸田首相の頭になく、国民の暮らしに無関心な首相だということ。今年もインフレが加速する。庶民こそ「覚悟」が必要な1年だ。
第一生命研究所のリポートによると、昨年12月のコアCPI(変動の大きい生鮮食品を除く消費者物価指数)は前年比で4%上昇する可能性大。足元の今年1月はさらに伸びが高まるとみられるという。帝国データバンクのまとめでは、4月まで値上げが決定している食品は7000品目を突破し、前年同期比5割超に及ぶ。何度目の値上がりか分からない食品がゾロゾロだ。