高級食パン「乃が美」はやっぱりピンチ? FCオーナー告発、創業者退任で気になるブームの行方
1000円近い食パンが一時は行列に並ばないと購入できない状態が続き、高級食パンブームを牽引したのが、2013年創業の「乃が美」。高級「生」食パンを謳い、人気を集めていた乃が美に、不穏な空気が流れているという。
12月1日配信の文春オンラインによると、全国約230店舗の大半を占める「はなれ」と呼ばれるフランチャイズ(FC)店のオーナーの一部から、コロナ禍で売り上げが減少する中、売り上げの10%を支払う契約のロイヤリティの減額を求めた要望書が提出されていたという。
「FCオーナー側の訴えは、売り上げ減によるロイヤリティの減額だけでなく、業界水準からすると、著しく高い売り上げ水準を維持しないと利益が出ない構造になっているというものでした。最近ではブームが落ち着き、店舗の閉店が相次いでいました」(経済誌記者)
乃が美は18年に、全国100店舗出店を達成、売上高100億円を突破。19年には、秋田県への進出で47都道府県すべてに出店が完了。しかし、乃が美のほかにも「銀座に志かわ」、「嵜本」などの参入が続き、高級食パンは一大ブームが起こったが、競争は激化。コロナ禍もあり、18~19年あたりが乃が美のピークと言われている。