ABEMAはいつ黒字化できるのか? W杯全試合無料中継したサイバーエージェントの死角
W杯カタール大会で日本代表の勝敗に連動するように株価が乱高下している企業がある。W杯全試合を無料配信しているインターネットテレビ「ABEMA(アベマ)TV」を傘下に持つサイバーエージェントだ。
日本代表がドイツに逆転勝ちし、日本中が沸き上がった翌日、11月24日には前営業日比で9%高の1319円と、約2カ月ぶりの高値水準をつけるなど株価が急騰した。
「利用者や広告収入の拡大を期待した買いが入った」(市場関係者)。だが、続くコスタリカ戦でよもやの敗戦となるや、株価はツルベ落としに。元のもくあみとなった株価はその後も冴えない動きとなっている。
サイバーエージェントは社長の藤田晋氏が前勤務先であったインテリジェンスの協力を得て1998年に設立したもので、「ABEMA TV」は2016年にインターネットTV局として開設された。