有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

「セブン&アイHD」売上高は小売業界初の10兆円台へ 円安が追い風になったワケは…

公開日: 更新日:

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は売上高にあたる連結営業収益が2023年2月期に10兆円を超える見通しだ。国内の小売業で10兆円の大台に乗せるのは初めてだ。

 連結営業収益は前期比33.1%増の11兆6460億円。4月に公表した従来予想(9兆6530億円)から2兆円近く上方修正する。営業利益が23.0%増の4770億円(従来予想は4300億円)、最終利益は25.3%増の2640億円(同2400億円)に引き上げた。

 為替の前提を円安に変更したことによる。21年5月に2兆円を投じ、ガソリンスタンド併設のコンビニ、米スピードウェイを買収しており、円安が追い風となった。

 想定為替レートは1ドル=127円。同114円から円安方向に修正。海外のコンビニ事業の営業収益の見通しは前期比67.5%増の8兆7030億円へと、従来予想を2兆円以上も引き上げた。売り上げの上方修正は、すべて海外コンビニ事業が寄与した分ということになる。

 米スピードウェイが加わったことにより、米国のコンビニの店舗数は1万2500店と3割増えた。フランチャイズチェーン(FC)加盟店が大半の日本とは異なり、スピードウェイは直営店だ。

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