“単体”で上場する地方銀行がなくなる日…「地域総合会社」転換で生き残り狙う
およそ2カ月前の10月3日、地方銀行グループ4社が新規上場した。
静岡銀行を傘下に持つ「しずおかフィナンシャルグループ(FG)」(静岡市)、伊予銀行の「いよぎんホールディングス(HD)」(愛媛県松山市)、中国銀行の「ちゅうぎんフィナンシャルグループ(FG)」(岡山市)、愛知銀行・中京銀行の第二地銀2行が共同持ち株会社で立ち上げた「あいちフィナンシャルグループ(FG)」(名古屋市)だ。
4社ともコンサルティング会社、証券会社などをグループ内に持ち、企業支援や資産運用で収益の拡大を目指す。銀行の殻を破り、攻めに転じる構えだ。
有力地銀は一斉に持ち株会社に衣替えしている。2020年の広島銀行の「ひろぎんホールディングス(HD)」(広島市)をはじめ、21年10月には十六銀行の「十六フィナンシャルグループ(FG)」(岐阜市)、北国銀行の「北国フィナンシャルホールディングス(HD)」(石川県金沢市)が続いた。
「銀行という枠にとらわれず、地域総合会社としてやっていく」