山陽特殊製鋼×愛知製鋼 鉄関連も価格上昇「特殊鋼業界」を比較
世界的な物価上昇はもはや止めようがありません。食品はもちろんのこと、身近な製品も次々と高くなっています。電気製品やクルマに欠かせない鉄関連も上昇が続いています。
今回は、鉄のなかでも特殊鋼といわれる業界の「山陽特殊製鋼」と「愛知製鋼」の社員待遇を比較してみます。
鉄は炭素の含有量によって「鋼」(炭素量0.02~2.1%)や「鋳鉄」(同2.1~6.7%)などに分かれます。特殊鋼は、炭素以外のさまざまな元素を加えた合金鋼です。たとえば、銅を混ぜると耐食性が増します。鉄に何を加えるか──それによってより硬くなったり、さびにくくなったりします。
山陽特殊製鋼は兵庫県姫路市に本社を置く日本製鉄系のメーカーです。軸受け用鋼は国内ナンバーワンのシェアを誇ります。風力発電機や航空、宇宙関連の駆動部品、スマホに使われる電磁波吸収の金属粉末なども手がけています。
愛知製鋼の本社は愛知県東海市。トヨタグループに属します。自動車部品を中心に建築や土木用、磁石などを商品化しています。昨今はCO2の削減にも力を注いでいます。