杉村富生
著者のコラム一覧
杉村富生経済評論家

1949年熊本県生まれ。明治大学法学部卒業。軽妙な語り口と、分かりやすい経済・株価分析などに定評がある。ラジオNIKKEI「ザ・マネー」にレギュラー出演。著書は「これから10年 株で『1億』つくる!」(すばる舎)、「株長者が絶対にハズさない『売り』『買い』サインはこれだ!」(ビジネス社)など多数。

外資は“単品”では飽き足らず…日本企業「丸ごと買収」に方針転換

公開日: 更新日:

 米プライベートエクイティーファンドのKKRがJ-REIT運用会社(2300億円)を買収したのが好例だろう。

 米カーライルグループのTHE SHAPERはユーザベースに、TTCホールディングスが東京特殊電線にTOBを仕掛けている。

 米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループはセブン&アイ・ホールディングスの百貨店子会社(そごう・西武)を買う。取得金額は2500億円だ。この計画にはヨドバシホールディングスが参加する。

 外資だけではない。住友商事は住友精密工業にTOBをかけ、完全子会社とする。企業防衛の意味合いがあろう。

 次にターゲットになりそうなのが、その地域では“名門”の地銀だ。すでにSBIホールディングス傘下の新生銀行を軸に再編劇が演じられているが、これに外資、当局(政府)が絡んでくるのは間違いない。地銀には地方創生の切り口がある。

 もちろん、PBRは軒並み0.1~0.2倍、配当利回り5%超の銀行がゴロゴロしている。なにしろ、低PBRランキング50傑に地銀が31行入っているほど。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    山口達也さんの“再出発”に賛否…TOKIOを連想させる「社名」にドン引きするファンも

    山口達也さんの“再出発”に賛否…TOKIOを連想させる「社名」にドン引きするファンも

  2. 2
    Kōki,と工藤静香の“セレブ母娘”はどうする? 小松菜奈が「シャネルの顔」大抜擢の快挙

    Kōki,と工藤静香の“セレブ母娘”はどうする? 小松菜奈が「シャネルの顔」大抜擢の快挙

  3. 3
    長澤まさみ美脚を惜しげもなく披露 「シン・仮面ライダー」ショッカー怪人役で圧倒的存在感

    長澤まさみ美脚を惜しげもなく披露 「シン・仮面ライダー」ショッカー怪人役で圧倒的存在感

  4. 4
    武田鉄矢まさかのガーシー擁護…「金八先生」のイメージ完全崩壊で宮迫博之と同レベルに?

    武田鉄矢まさかのガーシー擁護…「金八先生」のイメージ完全崩壊で宮迫博之と同レベルに?

  5. 5
    大谷の鬼気迫る咆哮が浮足立つベンチのムードを変えた…メキシコ戦サヨナラ勝利の舞台裏

    大谷の鬼気迫る咆哮が浮足立つベンチのムードを変えた…メキシコ戦サヨナラ勝利の舞台裏

  1. 6
    「罠の戦争」大反響の最終回! 竜崎総理のまさかの展開に《モデルは安倍さんじゃん》とネット騒然

    「罠の戦争」大反響の最終回! 竜崎総理のまさかの展開に《モデルは安倍さんじゃん》とネット騒然

  2. 7
    篠田麻里子との不倫疑惑で訴えられた起業家の今…貝になって“静観”したやんごとなき事情

    篠田麻里子との不倫疑惑で訴えられた起業家の今…貝になって“静観”したやんごとなき事情

  3. 8
    中村倫也ロスで“独身最後の砦”松下洸平に注目集まり…ブレーク前夜に“匂わせ”投稿の噂

    中村倫也ロスで“独身最後の砦”松下洸平に注目集まり…ブレーク前夜に“匂わせ”投稿の噂

  4. 9
    メッツ千賀“ゴーストフォーク”ようやく解禁 ここまで封印させたベテラン指揮官の深謀遠慮

    メッツ千賀“ゴーストフォーク”ようやく解禁 ここまで封印させたベテラン指揮官の深謀遠慮

  5. 10
    一人暮らし20代女性宅クローゼットから直属上司が…発見までの一部始終と仰天の侵入回数

    一人暮らし20代女性宅クローゼットから直属上司が…発見までの一部始終と仰天の侵入回数