FTX破綻で提訴された大谷翔平と大坂なおみは巨額賠償金を払わされるのか…争点はどこに?
まさかの事態だ。経営破綻した暗号資産(仮想通貨)の大手交換所FTXをめぐり、米オクラホマ州在住の投資家が同社CEOや「広告塔」の著名人を相手取り、損害賠償訴訟を提訴。同社グローバル・アンバサダーを務めるエンゼルスの大谷翔平選手や、同じくアンバサダーの女子テニス・大坂なおみ選手などが被告に名前を並べられてしまった。
米メディアによると、原告は訴状の中で、FTXの〈詐欺的なスキーム〉によって、〈投資家が110億ドル(約1兆5400億円)の損害を被った〉と主張。被告に関し、〈顧客に数十億ドルの損害を負わせた責任がある〉と訴えた。賠償請求金額は明らかになっていないが、仮に数十億ドルが50億ドル(約7000億円)とすれば、乱暴に計算して被告1人あたり3.8億ドル(約533億円)。とてつもない額だ。
気になるのは、大谷や大坂が賠償を支払わされるのかどうかだ。米国では過去にも似たようなケースで、セレブが罰金や制裁金を支払わされた事例がある。
米証券取引委員会(SEC)は今年10月、報酬を受け取っていた事実を公表せずに仮想通貨イーサリアムマックスをSNS上で宣伝していたとして、セレブモデルのキム・カーダシアンを証券法違反で提訴。キムは約126万ドル(約1.8億円)の支払いに応じた。