日本道路×世紀東急工業 インフラ整備で注目の「道づくり」関連大手を比較
岸田政権は先月下旬に「総合経済対策」を決定しました。そのなかには「防災・減災、国土強靱化の推進」が盛り込まれています。そこには道路の補修などインフラが多く含まれているはずです。
今回は、道路に関するビジネスを展開している「日本道路」と「世紀東急工業」の社員待遇を比較してみます。
日本道路は1929年に日本ビチュマルス舗装工業としてスタートしました。ビチュマルスとはアスファルト舗装用の乳剤です。32年に日本道路舗装に社名変更、47年に現社名となりました。90年以上にわたって「道づくり」にたずさわり、新東名高速道路や東海環状自動車道などの舗装を手掛けています。清水建設が50.1%の株式を保有しています。
世紀東急は、社名からも分かるように東急グループです。50年に世紀建設工業として設立され、82年に東急系となりました。業界の中では比較的、新しい会社ですが、道路舗装大手の一角をなしています。競馬場や公園、運動施設などの復旧工事なども行っています。
業績はどうでしょうか。2022年3月期で比較してみます。売上高は日本道路が1564億円、世紀東急が851億円。営業利益は82億円と44億円、純利益は57億円と33億円です。