世襲議員に多い一流企業出身者 今どきコネだけで入社できる?岸田首相の長男も元大手商社マン
10月4日、公設秘書の長男・翔太郎氏(31)を政務担当の首相秘書官に抜擢した、岸田文雄首相(65)。
支持率が下がる中、身内を抜擢したことに、《空気が読めていない》《世襲への布石か。家業化している世襲はもう時代にそぐわない》といった批判の声が上がった。
多くの政治家の子息に共通するのは、大卒後、一流企業に就職している点。そして、世襲批判にさらされる中、あえて安定した職をなげうってまで、親の後を継ごうとしている点だろう。
翔太郎氏は、慶大卒業後、三井物産へ。また安倍晋三元首相の弟、岸信夫氏の長男で秘書官を務める信千世氏(31)はフジテレビ出身だ。
小泉進次郎氏(41)のように、コロンビア大学大学院留学、シンクタンク非常勤研究員を経て帰国後、日本で就職せずに父・純一郎の私設秘書になるケースもある。だが福田達夫氏(55)、小渕優子氏(48)ら、大手商社、民放キー局、大手コンサルなど大企業を経て、政界入りする世襲議員が少なくない。
■実力で入社するケースもあるが、有利なのは間違いない