街の人気を先読みしての不動産投資を成功させる「3つのカギ」
先日、顧問先から、JR山手線・大塚駅近くにある不動産に投資したいといった相談がありました。「大塚駅」と聞いて四半世紀ほど前の出来事を思い出しました。
当時、私はディベロッパーに勤務していました。大塚駅徒歩圏のマンション用地の情報を入手し、分譲マンションの建築プランを当てはめてみると、専有面積当たりの坪単価240万円ほどで分譲可能であるとわかりました。3LDK、20坪(66平方メートル)の企画だと販売価格は、240万円×20坪=4800万円となります。この価格帯なら売れるはず。
早速、社内で起案したところ、あっさり社長に否決されました。私は諦め切れず社長に直訴しました。その時、返ってきた言葉は「誰が買うのか?」「おまえな~、夜行ったことあるのか? 駅前に立ってみたら分かるから」でした。
そこで夜の9時ごろ大塚駅に行き、しばらく街の様子を眺めてみました。すると約1時間の間に、怪しい感じの女性が3人ほど次々と現れ、男性と連れだって消えていきました。当時の大塚は元々あった三業地の面影が色濃く残る街でした。風俗店もありました。