有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

「山崎製パン」小麦粉の値上がりを低価格品の拡充で乗り切る

公開日: 更新日:

 山崎製パンは7月1日出荷分から食パンと菓子パン141品目を値上げした。「ロイヤルブレッド」「超芳醇」「ダブルソフト」などの食パン85品目は出荷価格を平均8.7%、「ロイヤルバターロール(6個入り)」や「薄皮つぶあんぱん(5個入り)」などの菓子パンは同4.3%引き上げた。

 1月1日にも2018年7月以来3年半ぶりに食パンと菓子パンを同7.3%値上げしている。パン類を同じ年度に2度値上げするのは初めてのことだ。

 4月、輸入小麦の売り渡し価格が大幅に引き上げられたことに加え、油脂類、砂糖、包装資材など原材料価格が高騰しているのが値上げの理由だ。

 和洋菓子は21年10月に同7.0%、早々と上げた。

 21年4月、10月と輸入小麦の売り渡し価格を引き上げられたことに対応した値上げであった。飯島延浩社長(81)は2月の決算会見で、昨年秋の値上げは「失敗だった」と認めた。

「消費者にそっぽを向かれ、販売の勢いを失ってしまった」と分析した。客離れを招き、21年12月期の和洋菓子部門の売上高は前期比3.3%減と苦戦した。

「お客さまがどう動いても対応できるような戦略が求められている」と反省の弁を述べた。だから1月の食パンと菓子パンの値上げでは、価格に敏感な消費者を意識し、「買い求めやすい商品も同時に発売した」(飯島社長)。

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