小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

“前衛”シトロエンひさびさ復活! C5Xはどこまでビックリ破天荒か?

公開日: 更新日:

シトロエンC5X(車両価格:\4,840,000/税込み~)

 ひさびさに“前衛のシトロエン”が登場した。その名はC5X。ブランドを象徴する大型フラッグシップとしては2015年に生産終了した2代目C5、日本では2010年頃に終了した初代C6以来ともいえて、かなり待ち遠しい大型本格シトロエンの登場となる。

 クルマ好きの間でフランス車シトロエンといえば、未来的でアヴァンギャルドなクルマ作りで有名で、原点はやはり50年代に生まれた名作車「DS」。独特の未来的スタイルと金属バネを使わないハイドロニューマチックサスペンションを持ち、まるで路上で宇宙船に乗ったかのような衝撃が味わえた。特別速かった記憶はないが、ドイツ車とは違う空飛ぶ絨毯のような“ふわっふわの走り”が凄かった。

 果たしてその再来たるC5Xだが、全長×全幅×全高は4805×1865×1490mmとかなり大きめ。そして前後マスクには同社の新世代アイコン、V字型シグネチャーライトが輝く。

フォルムはアヴァンギャルドシトロエンの現代的解釈

 だが何より面白いのは全体フォルムで、かつての船っぽい優雅さを持ちつつも、セダンとステーションワゴン、そしてSUVの要素も兼ね備えたクロスオーバー仕立て。このあたりはまさに、DSやその後のアヴァンギャルドシトロエンの現代的解釈だ。

 かたやインテリアだが、かつてほどの奇想天外さはないものの、マテリアルは面白い。日本人デザイナーが噛んだといわれる独自シェブロン柄が加えられたというデコレーションパネルや、独特の木目調パネルは他にない。

 シートもここ最近シトロエンに取り入れられている板チョコ風造形が加えられ、クッションも柔らか。また全長4.8m台の大型FFプラットフォーム車だけあってリアシートは非常に広く、身長176cmの筆者が前に座ったポジションで座るとコブシが2個以上余り、ラゲッジ容量も545ℓと非常に広い。

ユーザーに驚きを与えてこそシトロエン

 肝心の走りだが、基本となるパワーユニットは180ps&250Nmの、イマドキの1.6ℓダウンサイジングターボ。乗り心地に関してはイマドキの高速性能を担保するためか、タイヤの当たりの柔らかさはそれほどでもないが、全体のストローク感は特特。

 かつてのハイドロの乗り心地をショックアブソーバー技術で再現したというPHC(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)を標準装備し、独自のゆったり感が味わえる。また今後出る電動化モデルのPHEVのみ、ダンパー内で油圧制御を行えるアドバンストコンフォートアクティブサスペンションを備えている。

 これがもしや50年代のふわっふわ感の真の再来? となるのか楽しみだが、タダでさえイマドキの電動モデルはガソリン車にない滑らかな加速が売り。これにシトロエンならではの空飛ぶ絨毯的乗り心地が組み合わせられるのは面白い。

 やはりユーザーに驚きを与えてこそシトロエン。今後もどんどん強力な個性で攻めて欲しい。

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