小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

JR西出身の滋賀県知事が打ち出した 国内初「交通税」はローカル線を救うか?

公開日: 更新日:

「一橋大学で政府税制調査会長を務められた石弘光ゼミで税制について学んだお弟子さんだけのことはある」

 民主党政権の社会保障と税の一体改革を手掛けた元民主党幹部がこう評価するのは滋賀県の三日月大造知事だ。その三日月知事が打ち出したのが地元・琵琶湖東部を南北に走る近江鉄道を県民の税で支えようとする「交通税」の導入。実現すれば国内初となる。

 全長約60キロの近江鉄道を運営するのは西武鉄道が100%出資する私鉄「近江鉄道」だが、20年以上にわたり営業赤字が続き、老朽化した施設の更新負担に耐え切れず2016年に県に支援を要請した。私鉄ながら県民の生活に不可欠なインフラであるため、県はこの要請に応え、沿線自治体と協議し、24年度から「上下分離」方式で支援することを決めた。

 この方式は、駅や線路などの鉄道施設は県や沿線自治体が保有・管理し、鉄道会社は列車の運行に専念する仕組みだ。これにより鉄道会社は、設備の維持費負担から解放されるメリットがある。

 しかし、その分、県や沿線自治体に新たな負担が生じる。このため従来の上下分離方式では、利用者の負担増や自治体が補助金を拠出するケースが一般的だ。だが、滋賀県はこれを交通税でカバーしようというわけだ。

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