中西文行
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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

黒田日銀は利上げに動けるのか 日経平均採用銘柄の入れ替えに注目

公開日: 更新日:

 先週、ドル円は一時1ドル=145円台に迫る24年ぶりの円安を示現、150円も視野に入ったという。

 この円安の要因は、日米金利差とする報道が目立つが、日本の経済ファンダメンタルズもある。貿易の交易条件で、リカードの比較生産費説ではないが、輸入超過で貿易赤字の弱体国の通貨は売られ、安くなり、そのことで交易条件が改善し、輸出が伸び貿易赤字が緩和され、経済が回復する。市場経済、自由貿易の機能である。

 財務省の7月の国際収支速報によると日本の海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年同月比86.6%減の2290億円だった。比較可能な1985年以降、7月としては最小の黒字額となった。経常収支のうち貿易収支は1兆2122億円の赤字である。貿易赤字は国力の低下、加工貿易立国のファンダメンタルズが弱体化した。今後も貿易赤字体質が継続するだろう。

■円安に歯止め

 欧米の追加利上げ観測で、さらなる金利差拡大、円安の流れを予防するには日銀の金利引き上げが必要だろう。ただ、日銀は疑似財政ファイナンスではないが、政府の国債を間接的に大量に購入し、保有している。日銀によれば、2022年3月末の政府の国債発行残高は約1069兆円、その48.2%を日銀が保有(他に生損保など20.2%、銀行など14.9%、公的年金4.1%など)している。6月末には517兆円と50.4%に達したとみられている。

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