怪しい日本語と親切心で電子マネーを買わせる「サポート詐欺」の実態
スマホやパソコンに「ウイルスに感染している」との警告画面が出たことが原因でお金をだまし取られる人は少なくない。被害は高齢者ばかりではない。今年8月、40代女性が5万円分の、60代男性が45万円分の電子マネーを購入させられた。男性は勤務先のパソコンの「ウイルス感染」の表示に驚いて行動してしまったという。
■「ウイルス感染」の警告で慌てたばかりに…
この手口は「サポート詐欺」と呼ばれる。まず閲覧していたパソコンやスマホに「ウイルスに感染しました」と表示され、警告音や自動音声ガイダンスが流れる。画面上には、マイクロソフトをかたる電話番号が表示されており、慌てて連絡を取ると「お客さまあ、どうされましたかあ?」と片言の日本語を話す外国人が出てくる。彼らは親切心を装い、ウイルスチェックの名目でキーボードのボタンを押させ、遠隔操作のアプリをインストールさせる。すると画面上でマウスのポインターが勝手に動き出す。さもウイルスに感染しているように思わせて、セキュリティー代として電子マネーをコンビニで買うように指示。カード番号を聞いてお金をだまし取るわけだ。