重道武司
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重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

“大阪産コロナワクチン”の開発頓挫…「アンジェス」は投資家らの期待を裏切り続けてきた

公開日: 更新日:

 市場関係者からは「またか」「やっぱり」といったタメ息が漏れる。

 大阪大学発の創薬ベンチャー、アンジェスが先週、新型コロナウイルスの従来株に対するワクチン開発を中止すると発表した。今後はオミクロン型など変異株にターゲットを転換。米スタンフォード大学と共同で「経鼻投与」による改良型ワクチンの実用化を目指すとしているが、治験入りは早くて2年後。「海のものとも山のものとも分からない」(製薬業界関係者)。

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 アンジェスは東証マザーズ(当時)初の赤字上場として02年9月にIPO(新規株式公開)に踏み切った。創薬企業は研究開発費が先行するため赤字を計上していても、いずれ新薬開発に成功しさえすれば「十分おつりがくる」(関係者)と踏んでのことだ。

 しかしその道のりは誤算の連続。閉塞性動脈硬化症をはじめとした末梢性血管治療薬やアトピー性皮膚炎治療薬などの開発がことごとく頓挫あるいは商業ベースに乗らず、投資家らの期待を裏切り続けてきた。

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