有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

AOKI HD(下)五輪汚職事件で絶体絶命のピンチ…危機脱出の手だてはあるのか?

公開日: 更新日:

 青木拡憲前会長は2021年4月2日、長野県大町市で聖火ランナーを務めた。長野は青木氏が生まれたところであり、AOKIホールディングスの創業の地でもある。

 故郷に錦を飾った彼は、周囲に「高橋(治之・東京五輪組織委員会元理事)さんのおかげで、地元で聖火リレーを走れた」と語っていたという。

 日本経済新聞夕刊のコラム「こころの玉手箱」(16年12月5日から5回連載)の冒頭に、こうつづった。

〈1950年代の後半、家業の質屋が失敗し、高校を卒業すると働かざるを得なくなった。そこで質屋が扱う中で最もなじみのあったスーツの行商となり、友人らのつてを頼りに地元長野の役場などを毎日訪ねる日々が始まった。

 事務所に入り浸って仕事中の男性に声をかけたり、昼休みに空いた場所で数十着のスーツを並べたり。価格は1着4千~5千円ほど。大卒初任給が月1万5千円ほどだったから、高級品だったのは間違いない〉

■1号店は長野市の篠ノ井駅前

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