中西文行
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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

紛らわしい違和感が…東証プライム指数よりTOPIXが重要視される謎

公開日: 更新日:

 3月期決算企業の9月中間期が迫ってきた。上場株式を多数保有する金融機関などは、決算対策が検討される時期である。しかし、実のところ“決算対策”は東京証券取引所も行ってきた。

 東証は4月4日の市場再編で、東証1部を消滅させたのに、旧1部上場銘柄を対象としたTOPIX(東証株価指数)を公表している。テレビの経済番組でも、東証プライム指数にはほぼ触れないが、TOPIXには言及する。東証がTOPIXの概念を変え、日々、値を公表しているのには、紛らわしい違和感がある。

 なぜ、東証はTOPIXの値を公表するのか。4月の市場再編により、東証プライム市場ができたが上場銘柄は東証1部とは一致しない。市場再編前からTOPIX型のインデックスETF(以下、ETF)を保有している年金基金などの機関投資家が、市場再編と同時に一斉にTOPIX銘柄を売りに出せば、株価が急落し市場は混乱する。株価下落は、当時の自公政権にも痛手だったろう。TOPIX型ETFを大量に保有している日銀には大問題となる。

 そこで東証は、市場リスクを最小限にするため、TOPIXを今でも算出し、発表しているのだ。TOPIXの値があれば、ETFにも値段が付きやすく売買が起きる。金融機関は、決算期に有価証券の棚卸しを行い、簿価と時価を比較し評価損益を算出できる。

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