有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

パソナグループ(下)東京五輪の人材派遣を独占「すべての利権は竹中に通じる」と大炎上

公開日: 更新日:

 報道されたところによると、バドミントンが行われた武蔵の森総合スポーツプラザ(東京・調布市)の内訳書では、ディレクターは1日当たり35万円を計上。最低単価のサービススタッフでも、同2万7000円となっている。差額はどこへ消えたのだろうか?

“中抜き”の実態が報じられると「怪しい、すべての利権は竹中に通じる」とネットは大炎上した。

■BPO事業がドル箱に

 パソナGの22年5月期の連結決算の売上高は21年同期比9%増の3660億円、営業利益は11%増の220億円、純利益は27%増の86億円。いずれも過去最高。東京五輪・パラリンピックの開催に伴い会場運営などの支援事業が寄与した。

 企業や自治体の間接業務を請け負うBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業は、新型コロナウイルス対策給付金の窓口業務などの“特需”が大きかった。

 給付金事業は電通やパソナが設立した「サービスデザイン推進協議会」が業務の委託を受けた。このうち97%は電通やその子会社、パソナなどに丸投げで再委託された。パソナへの再委託は171億円と他社と比べて際立って多かった。

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