小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

あざとさ全開? 2代目ダイハツ・ムーヴ キャンバスがズルいくらいに可愛いワケ

公開日: 更新日:

ダイハツ・ムーヴ キャンバス(車両価格:\1,496,000/税込み~)

 いま注目の軽セミトールワゴンがある。それは新型ダイハツ・ムーヴキャンバス。初代は6年前の2016年に登場。当時も主流のスーパーハイトワゴン、ホンダN-BOXやスズキ・スペーシアより背が絶妙に低いのがキモで、全高は1.6m台。それでいてドア型式はN-BOXと同じ便利な両側スライドドアで、今までにありそうでない便利なニッチモデルだったのだ。

 なぜならスライドドアは上下にスライドレールが来るため開口部が狭くなる。特にリアに成人男子が楽に乗り降りするにはN-BOXと同じ1.7mぐらいの全高が必要で、ありそうでない設定だった。

 事実初代ムーヴキャンバスは後席に男性も乗るファミリー向けとしては作られず、主に母と娘向けの女性用として設定。そのためターボモデルは無かったし、なによりスライドドア車としては背が低くて可愛いため、カラーリングもキュート方向。パステルカラーやツートンカラーを全面に出し、可愛いワーゲンバスの軽自動車版のようなデザインで登場したのだ。

 結果狙いは成功。N-BOXやスペーシアほどには売れなかったが既存のヒンジドアの軽ワゴンをつぎつぎ撃破。売れ筋商品となり、ライバルのスズキからほぼ同サイズのワゴンRスマイルまで登場した。

見事な“ゆるキャラ度”をアップ

 肝心の2代目だがキャンバスの狙いは明確。ライバルには妙に引っ張られず、可愛くて便利なスライドドアという価値を最大限に伸ばしている。

 全高は1655mmを死守。後席乗降性を妙に上げてなく、何よりデザインがいい。基本フォルムはほぼ変わらないが、前後の丸さが高まり、ホワイトツートンカラーの可愛らしさを初代以上に強化。フロントから鼻のようなエンブレムを排することで見事ゆるキャラ度をアップ。あざといほど可愛さが高まっている。

 骨格には最新DNGAプラットフォーム使用。軽量高剛性なだけでなく運転支援度も上がり、追従オートクルーズに加え、競合にはないレーンキープ性能も付加。

 さらに64psのターボエンジンとターボ仕様にのみダイハツ独自の高効率DーCVTを採用。WLTCモード燃費でリッター22km台の低燃費とダイレクト感ある走りを獲得している。

1カ月受注なんと2万6000台!

 オマケに新型が凄いのは、ターボと同時に、男性向け仕様も新たに設けていること。

 従来は可愛いツートンのストライプスというモデルが中心だったが、今回はモノトーンをセオリーと名付けてリフレッシュ。可愛すぎないボディカラーと共に、内装にはデニム調のシート表皮が設定されていて、若い男性どころか、筆者のようなオッサンでもてらいなく乗れるテイストに仕上がっているのだ。

 こりゃ売れる! と思ったらなんと1カ月受注2万6000台。ひさびさに狙いと需要がかみ合った実力派の新作スライドドア軽なのだ。

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