有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

フジテック(下)中国市場で敗れインドに軸足移すも…「物言う株主」から不興買う

公開日: 更新日:

 フジテックの創業者、故・内山正太郎氏は立志伝中の人物だ。中国から復員し、1948年に大阪市西区でエレベーターの製造・販売・保守を目的とした富士輸送機工業(現フジテック)を設立した。30歳の時だ。

 ホームページに掲載されている「フジテック60年の軌跡」によると61年に転機が訪れた。ヨーロッパ視察に旅立った正太郎社長は、ドイツでシーメンス社を訪れた。ギヤレスの巻上機がずらりと並べられている光景を前に衝撃を受けた。

 エレベーターの速度を制御するギヤレス機は、スピードを上げるためにモーターやコントローラーを大きくする必要があった。ところが、シーメンス社はトランジスタでエレベーターを制御している。内山氏は「これだ!」と叫んだという。

 それからの行動は早かった。シーメンス社の核心技術を自社に導入する話をまとめ上げ、63年、フジテックの技術陣はトランジダイン方式を完成させた。

 この技術が評価され、同年大証2部に上場。「世界は一つの市場」の考えに基づき、翌64年、香港に進出した。初の海外拠点である。以後、グローバルに営業を展開していく。

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