姫田小夏
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姫田小夏ジャーナリスト

上海財経大学公共経済管理学院・行政管理学修士(MPA)。中国ウオッチは25年超、うち約15年を上海で過ごす。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観」(集広舎)。

米中2大国に命運を握られた台湾の悲哀…「国」をめぐる問題は永遠のテーマ

公開日: 更新日:

【緊急連載】どうなる中台関係 ペロシ氏訪台の衝撃(下)

「オランダや日本に統治された台湾は、いつも違う“親元”で育てられてきたようなもの」──台湾出身で日本在住の彭玉英さん(仮名)はこう語る。21世紀になっても、台湾の命運はなお米中2つの大国に握られている。

 台湾には中華民国という国名や国旗、国歌があるというが、中国の「1つの中国」の原則を支持する日本で、在住の台湾出身者はさまざまな矛盾を経験している。日本政府が発行する在留カードもその1つ。彭さんのカードの国籍欄には<中国(台湾)>と記載されているが、「何かあったときは中国大使館に駆け込め、ということでしょうか」。出入国在留管理庁は、「確かに過去は<中国(台湾)>だったが、今では<台湾>と記載できるようになった」と言うが、「“国”をめぐる問題は私たちにとって永遠のテーマ」だと彭さんは言う。

 一方で、米国も「1つの中国」を支持していた。5月26日、ブリンケン米国務長官は「米国は1つの中国政策を守る」とし、2日後には、米国務省が一時削除していた「米国は台湾の独立を支持しない」という文言をサイト上に再掲載した。さらに6月11日、オースティン米国防長官がシンガポールで「『1つの中国』を支持する」ことを表明した。

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