若い共働き夫婦が平気で億ションを買えるワケ
住宅ローン編(7)
都内の医薬品メーカーを定年退職後、再雇用で若手社員の指導に当たっている61歳の松野雄志(仮名)。営業マンとして各地を転々としてきたため今も賃貸住まいなので、マンションの購入を考えている。
松野は、マンションの購入を考えるようになってから知り合った40代の新家樹(仮名)と、近所の居酒屋で一杯やりながら、マンション購入に関して情報交換するようになっている。
新家には妻と2人の子どもがいるが、子どもたちが成長すれば、個室を欲しがるようになるだろうから、それまでにいまの2DKの賃貸マンションから、一回り大きい3LDKに移りたい、どうせなら、家賃を払いっぱなしの賃貸ではなく、分譲マンションにしたいと思っているそうだ。
妻は第1子妊娠後に仕事をやめて主婦に専念していたが、下の子どもが小学校に入学した昨年から、かつての経験を生かして復職している。
「妻はIT関係の知識があるので、夫婦合わせると年収は1000万円近くになります。マンション価格が上がっていますが、2人で力を合わせれば、何とかなるのではないかと思って……」