金利上昇が気になって…ならば、変動で住宅ローンの返済期間を短くするのはどうか?
住宅ローン編(4)
現在61歳の松野雄志(仮名)は老後に備えて初のマンション購入を考えている。銀行で住宅ローンの相談をしたところ、高齢ゆえに多少条件は厳しくなるものの、融資を受けられそうと分かった。そこで、気になるのが住宅ローンの金利タイプだ。
住宅ローンには、大きく分けると変動金利型と固定金利型がある。変動金利型は、金利水準が低いものの、借り入れ後に市中の金利が上がると、適用金利が上昇、返済額が増えるリスクがある。
固定金利型は、金利が固定されているので安心感があるが、その分金利が高めに設定されている。さらに、この固定金利型には固定期間が一定期間に限定される固定金利期間選択型と、完済まで金利が変わらない全期間固定金利型がある。
さあ、どうするか? メガバンクの最優遇金利を見ると、変動金利型は0.3%台からで、固定金利期間選択型の10年固定は1%前後、全期間固定金利型の35年返済は1.3%台から1%台半ばなどとなっている。
金利面で見れば、変動金利型が圧倒的に有利だが、最近の金利上昇のニュースも気になり、借り入れ後の金利リスクが怖い。