金融市場の新たなトレンド「FAANG2.0」って何? 注目高まる5つの分野
金融市場では新たなトレンドとして「FAANG2.0」に注目が集まりつつある。米大手銀行のバンク・オブ・アメリカが命名したもので、(1)燃料(エネルギー)(2)航空・防衛(3)農業(4)原子力と再生可能エネルギー(5)金・金属・鉱物──の5分野の頭文字をとった造語だ。これまでの金融市場は米テック5社(FAANG)が牽引してきたが、主役交代となるか。
少なくとも、今年に入ってからは、FAANG2.0を後押しする環境が続いている。アフターコロナを見据えた経済活動の活発化でモノ不足が広がる中、ロシアのウクライナ侵攻によって穀物やエネルギー価格が高騰している。
この状況がしばらく続くとすれば、投資対象として妙味がある。ただ、個別銘柄を見極めて利益を狙うのは至難の業。おすすめは米国ETFだ。あらゆる分野の商品があり、FAANG2.0にも手軽に投資できる。
例えば、パワーシェアーズDBアグリカルチャー・ファンド(DBA)は、小麦、大豆、トウモロコシ、コーヒーなどに投資するETF。世界的な景気後退が心配されているが贅沢品とは異なり、穀物は生活に欠かせないため需要が大きく減ることはない。一方、供給面で厳しい状況が続けば価格は上昇する。